私たちにとっても、脳にとっても睡眠はなくてはならないものであります。
睡眠が不足した状態が続くと、集中力や思考力が低下し、さらには三日以上眠らないでいると、幻視や幻聴があらわれる場合があるともされています。
このように、起き続けていれば必ず眠くなってくるのが通常の反応です。
では、なぜ私たちの脳にとって睡眠が必要なのでしょうか・・・
実は、まだ睡眠と脳の関係性は、まだまだはっきりとは解明されていないようなのです。
ですが、脳波というものが測定できるようになったことで、睡眠と脳との関係が、ある程度評価できるようになったようです。
睡眠には、浅い眠りといわれるレム睡眠と、深い眠りといわれるノンレム睡眠というものがあります。
レム睡眠時は、眠っている間も大脳の一部が活動することで、眼球が細かく動くという特徴がわかっています。
このときの脳波は、目覚めているときとさほど変わることなく、心拍数や呼吸も不規則で血圧の変化もみられるようです。
そして、ノンレム睡眠時では、眼球は動きは見られず、呼吸や脈拍も安定し、大脳の働きは著しく低下することがわかっています。
このノンレム睡眠状態とレム睡眠状態を、私たちは眠っている間に繰り返すことになります。
ですが、私たちがぐっすりと眠っているからと言って、脳全体が休んでいるわけではありません。
私たちが寝ている間も、心臓は絶えず動いているし、呼吸もしています。
それだけではなく、体温調整、血液の浄化、食物の消化といったいろいろな活動も行われています。
それらを調整している脳幹や大脳辺縁系などの、生命維持をつかさどっている脳の部分は、休むことなく働いているということです。

そして、それら生命維持に関係のない脳部位は、ノンレム睡眠時には休息をとっています。
脳の働きで重要なのは、先ほど出てきた生命活動をつかさどる部位だけではありません。
ものごとを認識したり、記憶をしたり、喜怒哀楽を感じたり、考えたり、想像をしたりと、人間的に生きるといった高度な精神活動をおこなっている部位の大脳皮質などは、定期的な休息を必要とします。
大脳皮質は、覚醒して活動しているいる間は、大量の情報をやり取りしながら、ずっとフルに働いているため疲れやすいと言われています。
その疲れがたまるにしたがって、働きが鈍くなってきてしまいます。
睡眠不足などが続くことで、頭がボーっとしたり、集中力を欠いたりしてしまうのは、そのせいだと考えられます。
また、脳の活動というのは、たいへんなエネルギーを必要とされるといわれています。
生命維持活動以外のさまざまなことで、脳が24時間休まず働くには膨大なエネルギーを必要としてしまいます。
そこで、脳のエネルギー消費を節約するために、睡眠というシステムが出来上がったのではないかと考えられています。
とはいえ、ノンレム睡眠時に大脳皮質などが休息をとっているといっても、完全に休んでいるわけではありません。
睡眠中に、視覚や聴覚をシャットアウトし、新たな外からの情報が入ってこないような状態のときに、起きていたときに入ってきた情報を、必要な情報とそうでない情報を選択し、記憶の整理をするという、重要な役目を果たしていると言われています。
他には、入眠直後から3時間の間には、成長ホルモンの分泌が盛んにおこなわれるといわれています。
成長ホルモンは脳下垂体から分泌され、年齢に関係なく骨や筋肉、皮膚を強くするといった新陳代謝を促し、小児期には身長を伸ばす作用があります。
このことから、私たちが睡眠に入ることで、脳から下垂体に信号が送られ、私たちには欠かせない成長ホルモンの分泌が盛んに行われていることがわかります。
まだまだ睡眠と脳の関係は、わかっていないことが多いようなのですが、睡眠に入ることで、脳の中の記憶を整理してくれ、そして成長ホルモンの分泌を促してくれるということは、とてもありがたいことです。
それよりもなによりも、暖かなお布団に包まれて眠れるだけで、充分に気持ちいい。
とくに眠くてしょうがないときに、寝床に入ったときに感じる幸せ感!
そんな感覚をくれる睡眠と、私たちの脳と体に、今日も感謝です (#^.^#)!
