筋肉というと、私たちが体を動かすために使っている骨格筋と、内臓を動かすために働いている内臓筋があります。
骨格筋は自分の意志で動かすことができるので随意筋、内臓筋は自由に動かせるわけではないので不随意筋と呼ばれることもあります。
今回は、自分の意志で動かすことのできる骨格筋と脳の働きを見ていきたいと思います。
身体を動かす際にこの骨格筋を使いますが、全身を使って運動をするようなときもありますし、人と会話するときの口の動き、表情を変えるときなど、大小さまざまな骨格筋が連携して働くのですが、その指令はすべて脳が行っています。
このような骨格筋を動かす運動指令は、運動を制御する領域である大脳皮質の「高次運動野」と「一次運動野」から与えられています。

高次運動野は、運動前野と補足運動野に分かれていて、運動前野が外界からの視覚情報や聴覚情報などをもとに、運動の手順の流れを組んでいく役割をし、補足運動野は、過去に蓄えられた記憶などを参照し、動作を順序よくこなすための手順を組んでいるのではないかといわれています。
このように高次運動野で、「どのように動くか」の手順を組み、それを一次運動野に伝える役割を担っています。
そして、一次運動野が筋肉に対し信号を送る役割をしているのですが、動作ひとつをとってみても、同時にいくつもの筋肉が動くため、各筋肉ひとつひとつその役割に添っての信号を、細かく分けて送ることになります。
このように骨格筋を動かす指令を出しているのは、高次運動野と一次運動野というものになるのですが、私たちが体を動かすときは、やみくもに体を動かしているのではなく、なにか意味をもって体を動かしていることがほとんどだと思います。
そうなると、一瞬にして脳のいろいろな部位が連動し働き、その指令を受け、それぞれの骨格筋を働かせ、体を動かすということになるという、脳の中では大変な一連の作業をしています。
たとえば、机の上にあるカップの中のコーヒーを飲む、という作業をおおまかに見てみると、まず視覚野・視覚連合野で、机の上にあるカップの像が目から脳に伝えられます。
つぎに、側頭連合野で、コーヒーの入ったカップという認識ができ、頭頂連合野で、カップまでの距離感などの空間認識をし、前頭連合野で、これら認識をまとめ、「コーヒーを飲むためには、カップを手に取り口に持っていく」という行動を導き出します。
そして高次運動野が、どのように筋肉を動かせばよいかを導き出し、その指令を一次運動野が、各筋肉に伝達します。
同時に、その伝達通りに筋肉が動いているのか、小脳がチェックします。
かなりおおまかではありますが、机の上のコーヒーを飲むという作業だけでも、このような工程が脳の中で行われています。
実際には、もっと細かな行程が、一瞬の間に脳の中で行われているというのは、とてもすごいことだと思いませんか・・・?
なにげなく過ごしているようでも、私たちの脳はいつも大変な作業と、連携をしつつ頑張ってくれているんですね。
自分の意志で、体を動かすことのできる素晴らしさ!!
今日も、自分の体と脳に感謝です。(#^.^#)
