前回は不安障害になったきっかけのお話しをしましたが、あの勘違いノロウィルスという、あんな些細なこと、あんなくだらないことで、心の病「不安障害」にまでおちいってしまうのか、と思った方もいるのではないかと思います。
わたし自身もそう思っています。
ですが、自分ではまったく意識しているつもりはなかったのですが、毎日報道されるノロウィルスの話題というものが、私の心の中に少しづつ入り込んでいたのかもしれません。

たしかに、今から思えば、テレビのノロウィルスの報道で、「突然の下痢と吐き気をもよおします、注意してください」という注意喚起を見て、「仕事中のお客様の施術中になったらどうしよう」ということを、考えていたような気もします。
そしてまさか、あそこまで不安を止めることができずに、爆発してしまうとは思ってもいませんでした。 そして、あのパニック状態という自分で自分自身をまったく制御できない状態。
たった一度のあのおそろしい体験をしてしまうと、パニックへの不安と恐怖から、また不安からのパニックという状態を繰り返してしまうことに。
そんな長い期間おちいっていた不安障害体験のなかから、自分の中で要点となった出来事のお話しを、今回からしたいと思います
薬に対しての不安
不安障害になってから心療内科に通い、毎日毎日、お薬を飲むようになってからもう何か月。
たしかに薬があるとパニックにまで陥ることは少なくなったような気がしますが、依然、不安は不安。 いっこうにこの不安がなくなることはありませんでした。
ただ当時、よく聞いたお話が、薬に体が慣れてしまってどんどんきつい薬になっていく、というおはなし。 ホントの話かどうかはよくはわからないのですが、ただ、やっぱり薬を常用することに対する不安。
「もしかすると一生、薬が手放せなくなるんじゃないか」という思い。

不安障害を治すためにもらってるはずの薬に対する不安。
そして、これがまた不安の上塗りへと。
※今の薬はだいぶ依存性は少なくなったと言われています。
そんな思いもあり、今の状態があまりにも辛いので、なんとか自分でどうにかする方法はないものかと思い、いろいろ考えてみました。
ただ、頭に浮かんでくるのは不安なことばかり、正直、何も思いつきませんでした。
パニックになるまでを振り返ってみる
それでも、何もしないと不安に心が押しつぶされそうになるので、とりあえずこの不安が現れるところから、心臓バクバクのパニックにおちいるまでの状況を、自分なりに分析してみました。
分析なんて言うとカッコイイ言葉ですが、自分なりにパニックにまで陥ってしまうまでの過程を振り返ってみました。
まずそれは、朝目が覚めたときから始まります。
目が覚めると同時に、「今日は仕事か~、今日は体調悪くなったりしないかなぁ」なんて心配、不安からの一日の始まり。

この時点で、すでに胃のあたりがなんかムカムカ、胃もたれ状態。
なので、朝ごはんも満足に喉を通りません。 そして家を出て、通勤の電車の中では、当然のように不安なことばかりを考えてしまいます。
さらには、仕事場が近くなるにつれ、その不安はドンドンと増していきます。
そして、仕事場へ到着すると、 「お客様に施術中に気持ち悪くなったりしないかな~、またあのパニック状態に襲われたりしないかな~」 なんて、さらに不安に襲われるイメージが具体化されながら、膨れ上がっていきます。
そして、お客様の施術にはいると、 「これから1時間はもう逃げ道はないぞ、しかもこの後も予約が入ってるし、体調が悪いなんて言ってられないぞ」 なんて思うと、どんどんプレッシャーになり、背中の一部がなぜか痛くなり、肩がパンパンに凝ってきて、そして唾液が出なくなり、口の中はカラッからに。
胃のムカムカがさらに強調されて、胃が熱いような感じになり、 そして「あぁ、大丈夫かな~」
この、「大丈夫かな~」と思った瞬間に、不安に襲われてどうしようもなくなっている自分のイメージが頭に浮かび、そして、まんまとそのイメージどおりに一気に不安の絶頂に襲われ、あのパニック状態へ。

心臓バクバク、足がガクガク、息がゼイゼイ こんな感じです(-_-;) 毎日、こんなのの繰り返しです。
パニック状態を自分なりのイメージで描いてみました
そして、この状態を自分なりのイメージで、思い返してみました。
常に 「仕事中に体調不良になったりはしないか」 「また、あのパニック状態に襲われたりしないか」 という不安を、いつも背負っている感じがしていました。
そして、それをイメージしてみると、不安やパニック状態に襲われるたびに、背中の痛みや肩コリがひどくなるので、背中の後ろに不安のかたまりいるような感じ。
不安を招き寄せてしまっている自分の背中に、不安という生き物がはりついているような感じでイメージしてみました。

そして抜け出せない状況のという、お客様を施術している最中に、ちょっとでも「大丈夫かなぁ」 なんて心配すると、そこから一気に弱気になっている自分の体が、背中にいる不安に占領されたうような感じ。
そして、ここからは自分自身で、なにも制御できない状態になってしまいます。
この施術中の「大丈夫かなぁ?」っていう思いが、スイッチなんだと思います。
不安を追い払ってみました
そこで、そのイメージができたことで
「そうだ、不安に襲われそうになったら、この背中にいる不安を追い払えばいいんだ!」
なんて思いつきました。
みなさんにもわかっていただけると思いますが、何度も何度も不安からのパニックに陥ってしまう経験をしていると、不安に襲われそうな予兆というものを感じ取れるようになっていきます。
そして実際に「こりゃ不安が来るなぁ」と思ったら、 不安のピークに達する前に、自分の頭の中で、この弱気の自分を追い払うようにイメージしました。
頭の中のイメージだけだど、どうしてもイメージしにくいので、肩の上にあるホコリを払うように「シッ、シッ」と、 肩の後ろにいる不安を追い払うように、手の振りも付けてみました。

これを続けるようにしたら、不安には襲われることはありますけど、俄然、不安のピーク、パニック状態におちいることは少なくなりました。
そこで、薬の量を自分で勝手に減らしていき、徐々にですが薬を飲まない状態にまで持っていくことができました。 (でも不安は常につきまっとていたので、薬はいつも持ち歩くようにしていました)
※ 減薬するときは自分で判断せずに、お医者さんに相談してくださいね。
不安は常に付きまとってはいたのですが、 「でもこれでいい感じにいけちゃうかも、克服できちゃうかも」 なんて、ちょっと安易に思っていたんですが、なんとしばらくしてその後もう一度、きっつ~いのに襲われることになってしまいます (-_-;)
