不安障害との付き合い 02
こんにちは、マインドトレーナーのオークラです。
前回は不安障害になったきっかけのお話しをしましたが、あの勘違いノロウィルスという、あ~んな些細なこと、あ~んなくだらないことで、心の病・・・不安障害にまでおちいってしまうのか。
と思った方もいるのではないかと思います。
私自身もそう思っています。
ですが、あのパニック状態という自分で自分自身をまったく制御できない状態、あのおそろしい体験をすると、またその不安と恐怖から、不安からのパニックという状態を繰り返すことに・・・
そんな長い期間おちいっていた不安障害体験のなかから、自分の中で要点となった出来事のお話しを、今回からしたいと思います。
薬に対する不安
不安障害になってから心療内科に通い、毎日、毎日、お薬を飲むようになってから、もう何か月・・・
たしかに薬があるとパニックにまで陥ることは少なくなったような気がしますが、依然、不安は不安・・・
いっこうにこの不安がなくなることはありませんでした。
ただ当時、よく聞いたお話が、薬に体が慣れてしまってどんどんきつい薬になっていく・・・ というおはなし。
ホントの話かどうかはよくはわからないのですが、ただ、やっぱり薬を常用することに対する不安。
「もしかすると一生、薬が手放せなくなるんじゃないか」という思い。
不安障害を治すためにもらってるはずの、薬に対する不安・・・ そしてまた、不安の上塗りへと。
不安のループ状態・・・
※今の薬はだいぶ依存性は少なくなったと言われています。
そんな思いもあり、今の状態があまりにも辛いので、なんとか自分でどうにかする方法はないものか・・・ と思い、いろいろ考えてみました。
パニックになるまでを分析
ただ、頭に浮かんでくるのは不安なことばかり、正直、何も思いつきませんでした。
しょーがないのでとりあえず、この不安に襲われるところから、心臓バクバクのパニックにおちいるまでの状況を、自分なりに分析してみました。
分析なんて言うとカッコイイ言葉ですが、自分なりに思い返して見ました。
まず、朝起きた時から、「今日は仕事か~、今日は大丈夫かな~」なんて心配、不安からの一日の始まり。
すでに胃のあたりがなんかムカムカ、胃もたれ状態・・・
そして通勤の電車の中で、仕事場が近くなるにつれ、不安はドンドン増していきます。
そして、仕事場へ到着・・・
(この当時は、リラクゼーションマッサージのお仕事をしておりました)
そして、
「お客様に施術中に気持ち悪くなったりしないかな~、またあのパニック状態に襲われたりしないかな~」
なんて、さらに不安がふくれ上がって。
そして、お客様の施術にはいると、
「これから1時間はもう、逃げ道はないぞ・・・ しかもこの後も予約が入ってるし、体調が悪いなんて言ってられないぞ」
なんて思うと、どんどんプレッシャーになり、背中の一部がなぜか痛くなり、肩がパンパンに凝ってきて、そして唾液が出なくなり、口の中はカラッからに・・・
胃のムカムカがさらに強調されて、胃が熱いような感じになり、
そして・・・・・
「体調、大丈夫かな~」
この、「大丈夫かな~」と思った瞬間に、一気に不安の絶頂に襲われ、あのパニック状態へ・・・
心臓バクバク、足がガクガク、息がゼイゼイ
こんな感じです・・・(-_-;)
毎日、こんなのの繰り返しです。
パニック状態をイメージしてみました
そして、この状態を自分なりのイメージで、思い返してみました。
常に
「仕事中に体調不良になったりはしないか」
「また、あのパニック状態に襲われたりしないか」
という不安を、いつも背負っている感じで、
不安やパニック状態に襲われると、背中の痛みや、肩コリがひどくなるので、背中の後ろにこんな不安の塊の自分、不安を招き寄せる自分が、背中の後ろにいるイメージになりました。
そして抜け出せない状況の、お客様を施術している時に、ちょっとでも、
「大丈夫かなぁ」
なんて心配すると、そこから一気にその不安の塊の自分、弱気の自分に、自分の体が占領されたうような感じ・・・
もうここからは自分自身で、なにも制御できない状態になってしまいます。
この施術中の「大丈夫かなぁ~?」っていう思いが、スイッチなんだと思います。
そこで、そのイメージができたことで、
「そうだ、不安に襲われそうになったら、この背中にいる弱気の自分、不安を招き寄せる自分を追い払えばいいんだ・・・!」
なんて、思いつきました。
不安を追い払ってみました
そして実際に不安が来たなぁ~と思ったら、
不安のピークに達する前に、自分の頭の中で、この弱気の自分を追い払うようにイメージしました。
頭の中のイメージだけだど、どうしてもイメージしにくいので、肩の上にあるホコリを払うように、「シッ、シッ」と、 肩の後ろにいる不安を追い払うように、手の振りも付けてみました・・・
これを続けるようにしたら、不安には襲われることはありますけど、俄然、不安のピーク、パニック状態におちいることは少なくなりました。
そこで、薬の量を自分で勝手に減らしていき、徐々にですが薬を飲まない状態にまで持っていくことができました。
(でも、不安なので薬は常に持ち歩いていましたが)
※減薬するときは、お医者さんに相談してくださいね~
不安は常に付きまとってはいたのですが、
「でもこれでいい感じにいけちゃうかも、克服できちゃうかも・・・」
なんてちょっと思っていたんですが、なんとしばらくしてその後もう一度、きっつ~いのに襲われることになってしまいます・・・ (-_-;)
いろいろ自分で考えてみて、試してみるということはとてもいいことだと思いますが、私が試した今回のような、無理やり不安を追い払うということは、おススメはいたしません。
≫ そして次回、数年越しに再びパニックに襲われるお話でございます。